数年前の『大塚家具』お家騒動。
父・大塚勝久元会長と
娘・大塚久美子現社長の会社経営権を巡っての争い。
2019年12月12日の今日、
大塚家具・大塚久美子社長が、
『大塚家具』はヤマダ電機の子会社になることを発表されました。
溝が深すぎて
世代交代とはおっしゃってましたが、
お家騒動はいつだった?なぜ起こったのか?
ヤマダ電機の子会社となるまでの大塚家具の業績、評判
感想を述べたいと思います。
目次
大塚家具のお家騒動が起こったのはいつ?なぜ?
ワイドショーでも多く取り上げられた
『大塚家具お家騒動』。
2015年3月のことでした。
大塚家具の株主総会では、父であり会長(当時)の大塚勝久氏と、
娘であり社長である久美子氏が経営方針にたいしての
食い違いがあり、経営権をめぐる争い。
大塚家具は、
1969年、大塚勝久氏(前会長)が大塚箪笥店より独立し、
株式会社大塚家具センターとして設立。
父・大塚勝久前会長の経営方針
大塚家具の創業者である父は、広告宣伝費の大量投入と、
「入店時に顧客ファイルを作成し(=会員制の導入)、
店員が顧客について回る」という積極的な接客により
「結婚後のまとめ買い」需要を取り込むことで成長。
創業以来顧客を大切に
高級志向を貫いた父の経営。
久美子の方針を「自身の築いた経営路線の否定」と捉えた父は、
2014年7月に取締役会で業績不振を理由として久美子社長の解任を提案。
成立したことを受けて久美子は無役の取締役に降格した。
次々と潰す父!娘の事業展開
勝久が社長を兼務して現場に復帰し、
久美子の社長時代に新規顧客層の開拓のために開いた、
北欧インテリアのショッピングモールサイト「Morgenmarked」(モルゲンマルケット)とその実店舗や、Morgenmarked 目黒通り」
デザインオフィス「nendo」とのコラボレーションによるセレクトショップ
「EDITION BLUE 青山」(東京都渋谷区)、
リブセンスとの共同事業で展開していた家具・インテリアの通販サイト
「kagūno」(カグーノ)をいずれも2014年11月末で閉店・閉鎖させ、
高額商品を前面に出した広告を大量投入するなど、
久美子のとった路線変更をすべて否定するかのように
従前の経営手法に戻した施策を採り始めた。
娘・大塚久美子社長の経営方針
気軽に足を運べる店舗を目指して久美子氏が改革を進める「大塚家具」。
父の今までの接客方法が「利用客の心理的な負担になり、客足を遠のかせる」と判断、「(一人でも)入りやすく、見やすい、気楽に入れる店作り」を目指し、
店舗にカジュアルな雰囲気を施して積極的な接客を控える手法を取り入れ、
10年以上減り続けてきた入店者数を増加に転じさせるなど
業績改善に一定の効果をもたらしたのは事実。
しかし、
娘・久美子さんの経営に変わって、
セールを行うと、にわかファンが訪れたりで
久美子社長を一目見ようと行列ができるほどで、大塚家具も
安泰と思われたが・・・
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お家騒動からの大塚家具
お家騒動や跡取り問題で
こういった話題はどこにでも起こりえることであるため
どちらも悪くない、
逆に世間では共感を得るこの騒動でしたが、
娘・久美子さんが社長に就任した
2016年から
一定していた売り上げが、大幅に赤字に。
久美子社長も
中国などの海外進出を試みたりしました。
「父とは違う」と固執する久美子社長による、
勝久の方針を全否定する経営改革は目ぼしい成果を上げることなく、売上高は大幅に落ち込み、業績は低迷する一方。
所有する現預金は2016年12月の38億円から17年12月には18億円。
2018年5月には、創業の地である春日部市の大型店舗を閉鎖。
店舗の撤退、縮小を進めることを余儀なくされた。
《朝日新聞より引用》
大塚家具のヤマダ電機の子会社へ
お家騒動から
勝ち取った世代交代の結末がヤマダ電機の子会社へという結果。
売上高は5年連続の減収、営業赤字も6年連続となり、危機的な状況が続いてきた。
【最終調整】ヤマダ電機が大塚家具を子会社化へhttps://t.co/UnX1vJ2Kia
大塚家具の第三者割当増資を40億円超で引き受ける方針で調整を進めており、近く発表するという。大塚は単独での生き残りを目指してきたが、事実上の身売りによって経営再建を図る。 pic.twitter.com/I8iWH375ln
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 12, 2019
前会長の父・勝久さんの築き上げた大塚家具。
さぞかし
悲しくやりきれない気持ちだと思います。
12日番組記者会見で、
ということでしたが、
兄である『匠大塚』のインタビューでは、
『残念でしょうがない』といってます。
ということをおっしゃってました。
そうですよね~。一から作り上げたわが会社が子会社に・・・
やるせない気持ちでいっぱいだと思います。
大塚家具のお家騒動からの結末の感想
久美子社長、
やってくれるとかなり期待していたのですが、
残念な結末となりましたね。
正直がっかりする気持ちと
子会社に?!の驚いたニュースでした。
以前の
父・勝久さんの経営していた大塚家具は
とにかくいいものがそろっていた。という評判。
久美子社長、
戦略を間違えたか?
これでよかったのか・・・
お家騒動している場合ではなかったのでは・・・